2017年 春闘討論集会

「一人ひとりと対話」の春闘に

 2017春闘討論集会は12月10~11日須磨・寿楼で行われました。吉野委員長は「年金が物価スライドから賃金に合わせるという改悪。国民が知らないうちに強行採決。総選挙もありそうで春闘は安倍内閣打倒が重要な柱になる」とあいさつ。

情勢学習(講師:関西勤労協・中田進さん)の内容

<暮らしはどうなる>
 安倍内閣の暴走の数々。暮らし直撃の中身とは、日銀が札束を刷ってドルを買う。これが円安・物価高・投機による株価乱高下。結果は一握りの富裕層の大儲け。反面に5年連続賃金の引き下げ、・雇用破壊・非正規労働の増加。この間の消費税増税分は法人税の減税にそっくり回されている。
 働き方改革という規制緩和、残業代ゼロ法案、長時間労働・過労死、電通の新入社員の自殺。
 TPP承認は日本の市場を開放するだけ。カジノ解禁はギャンブル依存症多発。暮らしも人生も破壊されてしまう。

<憲法改悪の中身は…>
 そして「戦争法」。南スーダンへ自衛隊が行っていますね。「殺し殺される」―補償金を上げたのは危険があると認めたこと。
 「自民党改憲草案」みてください。国防軍、個人の尊厳の「個」を削除、表現の自由の制限、家族責任論、そして緊急事態法…ワイマール憲法でヒトラーが独裁になったのと同じ。

<新しい流れに確信を>
 こうした暮らしと平和を破壊する安倍政権に対し新しい国民運動と野党共闘がすすんでいる。「集団的自衛権」は「違憲だ」との憲法学者の発言が潮目だった。「民主主義ってなんだ」「これだ」と立ち上がった「シールズ」「ママの会」「総がかり実行委員会」。「野党は共闘」の声に押された参議院選挙。11人が当選。新しい流れに確信をもち、総選挙を迎えよう。「わくわくする情勢。組合員一人ひとりと対話し、誇りと情熱をもって頑張ってください」と、中田さんは講演を締めくくりました。

 分散会では講演の感想や職場状況を出し合い、2日目はアンケート結果などをもとに春闘要求について話し合いました。