最低賃金が883円に

 大阪府最低賃金が10月1日から883円になります。現在は858円のためコンビニ等の求人や、府下44のうち32市町村でも非常勤の時間給が860円や880円。10月1日以降は最賃違反となり、賃上げが必要な労働者は25万3千人。昨年の19万人を大きく上回ります。最賃改定を広く知らせ是正させましょう。

全国どこでも
最賃1000円実現を

 改定にむけ7月28日、大阪労連、連合大阪、シングルマザーの団体からパート労働者が審議会で意見陳述。皆それぞれ苦しい生活実態を赤裸々に述べ、今すぐ千円以上にとそれぞれ訴えました。会場前では大阪労連が千円と858円の差=142分間の座り込み集会を行いました(写真)。
 改定結果は中央審議会の目安通り25円(埼玉、兵庫、香川、鳥取、島根、高知は目安プラス1円の改定)。目安にこだわらず「労働者の生活改善や貧困と格差解消にはいくら必要か」を軸にした審議が求められます。
 金額だけでなく、全国バラバラの制度も問題です。東京と宮崎・沖縄との差は現行の214円から218円に拡大しました。全労連・地方労連の調査では都心部も地方も最低生計費は1500円前後という結果。全国どこでも今すぐ千円以上、1500円実現へ引き続いて運動を進めましょう。

  • 最低賃金改定状況

    ランク   引上額  新金額
    A 大阪   25    883
    A 東京   25    932
    A 神奈川  25    930
    B 埼玉   25    845
    A 千葉   25    842
    B 京都   24    831
    B 兵庫   25    819
    B 滋賀   24    788
    C 北海道  22    786
    C 奈良   22    762
    C 和歌山  22    753
    D 高知   22    715
    D 宮崎   21    714
    D 沖縄   21    714